2015年9月25日金曜日

続 旧朝香宮邸探訪 

さて、続きです!

旧朝香邸は、2015年にそのアールデコ様式を今に伝える優れた意匠が
高く評価され、国の重要文化財に指定されました。


第一階段
内装設計は宮内省匠寮
手すりはジグザグのラインでアールデコ
はめ込み金具はブロンズ製銀イブシ仕上げ






大理石は外国製ビアンコ・カラーラ
階段上の照明もアールデコ





アールデコ特有のパターン化された花模様
ちょっと見えていませんが、
照明柱付け根には水盤がつけられています。





2階広間
半分しか撮れていません。
ここは、宮家時代は一家のくつろぎの場であり、
当時はピアノがおいてあったそうです。

内装設計:宮内省匠寮





部屋のあちこちのこのような説明プレートがあります。






こちら側は見るだけ。
階段上ってすぐのところは、
見学客も座れる長椅子があります。





若宮居室






書庫





書斎
正方形の部屋の四隅に飾り棚を配置することで
室内を円形に仕上げています。
シトロニエ材の付け柱が四方に配置され
ドーム型の天井(写っていません)

終戦後の一時期吉田茂が外務大臣公邸として使用した執務室。






殿下居間
ヴォールト天井
ちらりと見えるラジエーター飾りがアールデコ
噴水のモチーフ





大理石の暖炉とその下の噴水モチーフのラジエータ飾り
日本側がデザインした電気鋳造
壁紙とカーテンは現存する壁紙に倣って
2014年に復元




あ、こちらの方がラジエータ飾りよく見えますね。







殿下居間の説明プレート






殿下と妃殿下だけのベランダ







あそこのドアからベランダに出られるようです。






第一浴室
殿下と妃殿下の寝室の間にあり
もっぱら殿下が使用した。

床は山茶窯製陶所製のモザイクタイル
壁は、フランス産大理石「ヴェール・デ・ストゥール」使用
内装設計は宮内省匠寮





妃殿下寝室






 今回はアールデコ展でもあるので
かくのごときコーヒーセットが
セーブル製






部屋の隅には、今回の為に、この椅子。
背もたれの絵は、マリー・ローランサン







楕円形の窓の付いた白いドア
妃殿下デザインの暖房器具カバー






これと





これ






妃殿下の寝室から見えるベランダと庭園






妃殿下居間







見学者が覗き込んでみていたのはこれ!
アールデコなラジエーター飾り






チェアセットと時計







時計はこんな感じ






暖炉
鏡の向こうに部屋のあちら側の棚が見えます。






鏡の中から覗いたチェアーセット
華奢ですね。





ベランダへ出る窓の取っ手の装飾






これも妃殿下の部屋のどこかにあったものと・・






妃殿下の居間からご夫妻の専用ベランダへ出られます。







ベランダ奥のラジエーター飾り
有名な青海波模様







ベランダから見える庭園風景






姫宮居間
扉と床はモミジ材






2階宮家の人々の各居室の照明は
全部異なるデザインです。
壁紙は虹色の波型ストライプ
円形鏡





ピンク色のマントルピース
暖炉の中の色もピンク





こんな照明も





2階の廊下から階段広間を見ているところ






この上にはいけません。




廊下を戻ってきて第一浴室対面の
北側ベランダ(北の間)






夏季の家族団欒の場として使用
天井部分は明り取りの為天窓になっています。
ちょっとしか写っていませんね。

床は陶器の布目タイル(泰山タイル)






廊下つきあたり、階段上ったところにある広間に戻ります。






上ってきたときには気付かなかった
床のモザイク模様





さて、また1階に下りて
大客間のラリックのシャンデリアをもう一度見て






外にでてきました!








そう、こちらの庭園も見学できるのです。







が、しかし、この日は生憎植物園風の
庭園は修復工事中で見れません。





なので、邸宅周りの庭のみ見学






1階の大客間と大食堂ですね。
上は殿下と妃殿下専用のベランダですね。





窓の上のこういうところがアールデコ






大食堂上のこの装飾もアールデコ








でも、アールデコな建物に日本的な灯篭!





あちら側は2014年に美術館新館として竣工された部分
展示スペース、上映と公演スペース、
ミュージアムショップにカフェのスペースがあります。
アールデコではありません。






邸宅周りの庭はこの通り入れます。





そうしてここから邸宅を背景に記念撮影する人たち








邸宅を見学した人々がお庭でくつろいでいました。







只今工事中の向こう
あら、工事の人が写ってました。







広い本来の庭園が見れなかったのは残念ですが、
邸宅正面に戻ってきました。